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 ■売れるマーケティングは他業界から学ぼう!(売れたま!)■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.006 2003/07/07
●購読者数:685名(まぐまぐ:555名 メルマ!:109名 Macky!:21名)

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 ■■■■    今日のヒント:機能性胃腸症     ■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ニーズは探すものだと思っていませんか? 商品を売りたければ、ま
ずニーズを作りましょう。ポイントは、「薬を売りたければ病気を売
る!」ことです。

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◆今日のヒント:機能性胃腸症
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●先日、新聞で「機能性胃腸症」という病気が大々的に広告されてい
ました。引用してみますね。

「「胃もたれ」「むかつき」「膨満感」などの症状が続くのにはっき
りとした原因がわからない・・・。それは、胃の運動機能障害などの
目に見えない原因によって引き起こされる「機能性胃腸症」という病
気かもしれません。あまり聞き慣れない言葉ですが、日本人の4人に
1人がこの病気であることが明らかになっています。」

●この広告、うまいですね。誰でも胃もたれやむかつきは経験したこ
とありますよね。しかも「4人に1人」と言われると「ひょっとして
私も・・・?」と思ってしまいます。

●そして最後に、「XXX製薬では、医療機関を通じて胃の運動機能
を回復させる胃腸運動促進薬を患者さんに提供しています」 とまと
めます。


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◆MBA的に言うと?:顧客ニーズの創造
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●薬を売りたきゃ病気を売れ

なんでこんな宣伝をするのでしょうか? 薬の宣伝ならわかります
が、病気の宣伝をするなんて・・・。それには訳があるんですね。

不謹慎な言い方で恐縮ですが、薬を売るには、薬が必要になる原因
(これがニーズ)である病気を知らせる必要があります。

「胃腸運動促進薬」と言われても、「何それ?」って感じですが、
「機能性胃腸症」とか「胃の運動機能障害」と言われると、「やば
い。治さなきゃ」と思いませんか? そのときに「薬のニーズが創造
された」のです。

蛇足ですが、このような広告になっているのは、薬事法上の理由もあ
ると思われます。薬の広告には色々な規制がありますから。バイアグ
ラの広告が、薬では無くEDの告知を主なメッセージとしているの
も、薬事法上の理由らしいです。

●F.U.D(ふぁっどって読みます)

この手法は欧米では有名で、F.U.D と言う言葉があります。商品を売
る前に、Fear(恐怖), Uncertainty(不確実性), Doubt(疑い)でニーズ
を作るのです。


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◆購買者心理:ネガティブな情報により敏感に反応する
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●どちらが、薬を飲みたくなりますか?

 A) 「この薬を飲むと、胃の働きが良くなってスッキリしますよ」
 B) 「あなたは機能性胃腸症です。この薬を使って下さい」

 A)も、きちんと薬のベネフィット(前号、前々号参照してくださ
 い)を伝えていますが、B)の方が飲まなくてはならない、と想いま
 せんか?

□□ 1万円失った悲しさ(の絶対値)> 1万円もらった嬉しさ
   (の絶対値)

人間は、心理学的に、良い情報より悪い情報に、より強く反応しま
す。病気という悪い情報を与えられると、「治さなきゃ」と思い薬を
買おう、と思うのです。


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◆ビジネス上の利点:売りやすくなる
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●ニーズが無いお客様に売ろうとすると大変です。値下げしたり、何
回も営業したり、プレゼントしたり、あの手この手を使わないといけ
ません。

●しかし、ニーズが既に発生している場合、特に、ニーズが発生した
瞬間(この場合は「機能性胃腸症と言われたとき)は、購買に対する
抵抗は非常に少なく、値下げの要求なども減少し、売りやすい状態が
出現しているわけです。


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◆あなたのビジネスへの応用:
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●売る前に、ニーズを作りましょう。具体的には、あなたの商品・サ
ービスを使うことで解消される、不安、不満、お金・時間の無駄など
のネガティブな情報をまず伝えるのです。そのあとで、「この商品を
使うと、それが解消されますよ」と続けるのです。

●保険やさんは「安心」では無く、いざというときの「不安」を売り
ます。
 「この保険は1億円出ますよ!」より、
 「ご主人に万一のことがあったら、ご家族がお困りになりますよ」
と言われた方が、入ろうかな、と思いませんか?

●歯磨きのCMに 「歯周病」が良く出てくる理由もわかりますね。

●タクシー広告で、「お金を使うところ、間違ってませんか?」とい
うチラシがありました。思わず手に取ってしまいました。ドキっとさ
せられますから。

●これは、営業トークでも、広告表現でも、どちらにも使えます。営
業トークであれば、「この商品はいいですよ!」と言う前に、「こん
なことでお困りではありませんか?」と、お客様にとって、現状の不
便・不満・不安を再認識させてあげると、その商品のニーズが創出さ
れるのです。

●大阪のあるトップセールスマンによると、殺し文句は、「これを買
わないと損しまっせ」だそうです。買うトクでなく、買わない「損」
を強調するのですね。

●注意しなければいけないのは、強すぎるネガティブ情報は無視され
る、ということです。あまりにむごたらしい映像など、強すぎる負の
情報は、人間は見たくないので、無意識に無視してしまいます。ちょ
っと怖い程度が良いです。


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◆今日のシャチョーさん(応用例)
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今日は二つあります! 前に「サービスのマーケティングも」という
ご意見をいただきましたが、目に見えるものであろうと無かろうと同
じだということで。

●ファミリーカー

 自動車販売店の社長さんが、値段が高くて儲けも大きい、家族用大
 型車を売りたいと考えていました。
 
 「おい、今日のメルマガ見たか?」
 「見ましたよ、社長」
 「見ましたよ、じゃ無い、見たらすぐ車の売り方を考えろ!」
 「考えてますよ、ちゃんと・・(もう、自分でも考えればいいの
  に・・・)」
 「おお、そうか。で?」
 「ファミリーカーのポスターありますよね? メルマガ見て思った
  んですが」
 「おお、おお」
 「今の車が狭くて、お困りになったことはありませんか? ってし
  てみたらどうでしょうか? そうすると、お客様は反射的に色々
  困ったことを思い出しますよね。荷物が積めないとか、家族全員
  載ると狭くて子供が泣き出すとか色々あると思いますけど」
 「そうか、そこでニーズを創る訳だな。その後で、広さをアピール
  しようと。よし、早速そうしよう」
 「セールストークでもそうした方がいいですよね」
 「お前、ちゃんと考えているじゃないか。偉い偉い!」
 (ほんっとに、もう・・・)

●借り換えローン

ある銀行の支店長さんが、住宅ローンの借り換えをお客様に訴えよう
としています。他行のローンより利率を低く設定して、自行のローン
に借り換えていただこうというのです。
 
 「なあ、ローンの借り換えってどうやって売ってる?」
 「えっと、「当行にしていただければ、年間こんなにオトクです
  よ」って言って計算書を見せますね。年30万円オトクです!と
  かって」
 「それで?」
 「そうすると、「今の銀行さんとはおつきあいもあるし・・・」っ
  て言われることが多いですね」
 「それさあ、「お客様、年間30万円損してますよ」って言い換え
  たらどうなるかなあ」
 「あ、あのメルマガですね。」
 「そうなんだよ。人間ってトクよりソンに敏感なんだろ?」
 「確かに、30万円損してますよって言われるとすっごく悔しいで
  すよね。試してみて、結果を報告しますよ」
 「おお、頼む」

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◆ご質問メール
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前回の「感情的ベネフィット」に対して、メールをいただきました!

●「今回の「シャチョーさん」コーナーは、意外性のある面白い例で
したので思わず色々と考えてしまいました。なぜ意外性を感じたのか
自問自答してみると、逆説的に考えるとディスカウンストアに関して
は「感情的利益」よりは「感情的不利益」が大きいという潜在意識が
自分の中にあることに気付きました。

同じ製品を買うのでもデパートで「楽しい購買経験」=「感情的ベネ
フィット」を得る事ができるのに対し、DSではストレートに安価で
すが(これって「機能的ベネフィット」ですか?)、楽しい「経験」
は感じられない。よって購入するという目的自体は果たせても、なん
かむなしさを感じてしまいます」

鋭いご意見、ありがとうございます。感情的ベネフィットの例として
ディスカウントショップの例が適切かについては、異論を覚悟してい
ました。安さは、感情的価値の対極にある価値ですから。それでもデ
ィスカウントショップの例を敢えて使ったのは、どんな買い物にも価
値はつけられる、ということが言いたかったからです。「安い買い物
=賢い買い物」と思えば、「むなしさ」を感じないのでは?? いか
がでしょうか?

こんなメールもいただきました。

●「いつも楽しく読ませていただいています。<中略> 今回のレッ
スンは、心の中を読まれているようでちょっと恥ずかしかったです。
「ヴィトンを使うイケテル私が好き」というところが、図星だったの
でドッキリしてしまいました」

この方はOLなのだそうですが、やっぱりそうですか! 買い物をす
るときの自分の心理を考えることも、マーケティングの事例研究にな
りますよ! 何か買うときには、「自分は、今何を買っているのだろ
う?」と問いかけてください!

ぜひ、ご意見、ご質問お待ちしています!


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◆最後に
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●前々号、前号、今号と、ベネフィットの種類とベネフィットの言い
方の3部作という形になっています。もう一度まとめて読み直してい
ただけると、色々とアイディアが出てくるかもしれませんね。

●今号から、ちょっとだけ構成を変えて見やすくしたつもりです。も
っと簡潔に等のご意見があればぜひお待ちしています。

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▼今日の日記▲
久しぶりに実家に帰りました。両親の顔を見て、色々と変わったこと
に気づくのですが、同居している家族は気づかなかったそうです。一
緒に暮らしていると変化が少しずつなので気がつきませんが、逆に会
ってない分、変化に気づきやすいんですね。いつもやっていることか
ら一旦離れてみると、変化がわかるかも?
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